専業主婦でも自立できる資格はありますか?
専業主婦の方は、仕事のブランクがあり、なおかつ、子育てなどの時間に追われて、勉強時間が取れないことも多く、不利ですよね。
ですが、選ぶ「資格」を間違わなければ、専業主婦の方でも、十分、自立できるので安心して下さい。
「役に立つ」と言われている資格でも、
- 供給過多
- 単独では評価されない
などの理由で、資格を取得してもムダに終わることもあります。
本記事では、そうならないために本当に役立つ資格をご紹介していきます。
「専業主婦」が弱みにならない資格も紹介しています。
できそうな資格をピックアップして検討してみます!
- 専業主婦が自立できる資格
- 難易度が低く、でも仕事に繋がる資格
- 資格の選び方
専業主婦が資格選びで絶対にやってはいけない3つの選択
専業主婦の方が資格の勉強をするには、時間とお金の制約が少なからずあります。
ですので、まず、どのくらいの「お金」(費用)と「時間」が使えるかをきちんと精査しておきましょう。
ここでは、絶対にやってはいけないことをまずお知らせします。
- 流行りに飛びつく
- 権威性に飛びつく
- 安さに飛びつく
やってはいけないこと①
流行りに飛びつく
「人気の資格=就職に優位な資格」ではない
人気NO.1の資格は供給過多になっている恐れも・・・。
その為、「資格は取得できたけど、就職できない」最悪の事態に陥ります。
人気の職種や資格は若い人も狙っています。
しかも、時間に融通の利く、独身の方が相手では勝てない場合も・・・。
20代の専業主婦の方なら、ライバルが強くても就職できる可能性もありますが、30代、40代主婦では厳しいでしょう。
やってはいけないこと②
権威性に飛びつく
国家資格だからと言って、必ずしも就職に優位にはならない(就職先がない)
国家資格って聞くだけで、「すごい!」ってイメージがあるのですが、就職先がないって意外です。
国家資格の中には、その資格を活かす選択肢が少ないものもあります。
そういった資格は、専業主婦の方には不利なんです・・・。
ここでは、2つの国家資格を例に解説します。
専業主婦では活用が難しい国家資格①
中小企業診断士
中小企業診断士は、「コンサルタント会社への就職」や「独立」に優位な資格です。
ですが、コンサルタント会社での就職は非常に難関で、新卒以外、「経歴」や「経験」がものをいいます。
独立するにしても、クライアントは、「経験」と「実績」を見て依頼します。
多少の経験でも軌道に乗せるのが大変な業界なので、専業主婦の方の独立はかなり難しいでしょう。
専業主婦では活用が難しい国家資格②
社会保険労務士
社会保険労務士も「企業への就職」や「独立」では優位になります。
ですが、圧倒的に需要がありません。
例えば、企業に社会保険労務士がどのくらいいるでしょうか?
大企業ならともかく、中小企業にはほとんどいません。
税理士(会計)事務所への就職先を挙げている人もいますが、社労士が在籍している税理士(会計)事務所は多くはありません。
このことからも、圧倒的に就職先が少ないのが現状です。
独立に関しても、社内で社会保険事務ができてしまっているため、クライアント獲得が難しいのが現状です。
社会保険労務士は、中小企業診断士と同様、「経歴」と「キャリア」がある人が取得するには有益ですが、「資格を取得してから未経験でも頑張ろう」としている人には、全く役に立たない資格と考えるのがいいでしょう。
専業主婦が自立できる資格は?
本章では、専業主婦が自立できる資格をご紹介します。
紹介するにあたり、
「難易度が低い」×「仕事につながる」資格
をポイントに列挙しました。
これに、ご自分の
「経験」×「興味」×「適性」(相性)
を加味して、資格を選びましょう。
1つ1つ見ていきましょう。
専業主婦が自立できる資格①
簿記2級
簿記2級は持っている人も多いと思いますが、まだ、取得していない人はぜひ押さえておきたい資格です。
簿記2級取得のおすすめの理由は、「経理」が売り手市場だから。
さらに、汎用性も高く、経理経験があれば50代でも働くことができます。
私は、30代後半で簿記2級を取得し、その後、未経験で会計事務所に勤務しました。
例え、2~3年でも、会計事務所に勤務し、どん欲に知識を吸収すると、「経理」ではスペシャリストになれます。
会計事務所はパートだとより一層「売り手市場」
子育て中にキャリアを付けたい人にもおすすめです!
経理は、1年目だけちょっと大変かもしれませんが、慣れると、汎用性が高く、仕事も楽になるのでおすすめです。
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専業主婦が自立できる資格②
宅建士
宅建士とは、「宅地建物取引士」の略称で、不動産取引における国家資格です。
宅地又は建物の土地の売買、賃貸物件のあっせんの取引に対して、購入者等の利益の保護及び円滑な宅地又は建物の流通に資するよう、公正かつ誠実に法に定める事務を行う不動産取引の専門家です。
部屋を借りるとき、契約書などの内容を説明してくれる人が「宅建士」です。
不動産業を営む時は、ひとつの事務所において「業務に従事する者」5人につき1人以上の割合で、専任の宅地建物取引士を設置することが義務付けられていて、需要が高い資格となっています。
パートでも正社員でも働くことができ、お給料も高めなので、自立したい主婦の方におすすめです。
専業主婦が自立できる資格③
調剤事務管理士
調剤事務管理士とは、保険調剤薬局で薬剤師をサポートし、医師が交付した処方せんの受付けや会計、保険請求分のレセプト作成など、事務全般を担当するお仕事です。
調剤事務管理士は、処方せんの内容をきちんと理解し、調剤に要した費用を計算する知識とレセプト作成のスキルが求められます。
専業主婦が自立できる資格④
登録販売者
登録販売者とは、2009年の改正薬事法により誕生した「かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類に限る)販売を行うための専門資格」です。
登録販売者がいれば、薬剤師が不在でも「一般用医薬品」販売ができるので需要高くなっている資格です。
調剤事務管理士と似ていますね。
「調剤事務管理士」はお医者さんの処方箋があるお薬を扱うのに対し、「登録販売者」はドラッグストアなどで一般用医薬品を扱います。
ドラッグストアが増えているので、これから需要がどんどん高まりますが、継続学習が必要なデメリットもあります。
知識を刷新していくので、やりがいはありますね。
専業主婦が自立できる資格⑤
医療事務
医療事務とは、医療機関で、受付や会計などの対応、医療費の計算、レセプト作成などを行うお仕事です。
医療事務は、人気がある一方、資格取得者も多く、今の就職事情は売り手市場とは言えない状況です。
求人数が多くても、それ以上の応募があるため、30代、40代未経験の専業主婦の方の就職は簡単でないと考えた方がいいでしょう。
20代であれば、就職しやすく、さらには、長年勤めることができ、自立するにはおすすめです。
私が子供の頃から通っているクリニックには、ずーっと同じ(優しい)女性の方が勤務していて、いつも良くしてもらっています。
専業主婦が自立できる資格⑥
介護職員初任者研修(旧ホームへルパー2級)
介護職員初任者研修は介護の知識・スキルがあることを証明できる資格です。
介護職員初任者研修を取得することで、就職に有利になったり、給与アップにつながります。
よく聞く「介護福祉士」とは違うのですか?
介護福祉士の受験資格は厳しく、まずは、この「介護職員初任者研修」を取り、介護施設で働く必要があります。
介護福祉士の受験資格は下記のようになっており、介護業界が未経験の人は受験することはできません。
詳しくは、下記動画で解説しています。
まとめ:専業主婦が自立できる資格はたくさんある|ただし、役に立たない資格もあるので注意しよう!
一般的に優位な資格でも、専業主婦の人には優位にならない資格もあります。
一方、人気がある資格も取得者が多すぎて、専業主婦には不利な資格も・・・。
大切なお金と時間を無駄にしないためにも、まずは、きちんと、
「経験」×「興味」×「適性」(相性)
を加味して、資格を選びましょう。
専業主婦の方が資格選びで絶対にやってはいけないことは、
- 流行りに飛びつく
- 権威性に飛びつく
- 安さに飛びつく
です。
人気の資格は、独身や20代の人も狙っているため、専業主婦がその中に分け入って入るのは難しい場合が多くあります。
そこで、本記事では、
「難易度が低い」×「仕事につながる」資格
を列挙しました。
資格選びは、その先の「自立する」ための手段にすぎません。
つまり、資格取得後の行動が「自立できる」か否かのカギになります。
資格を取ったあと、その手段が役に立たなければ、何の意味もありません。
ましては、専業主婦の方は忙しいです。
無駄なく、無理なく取得できて、さらには仕事に繋がる資格を厳選しました。
行動は早ければ早いほど、可能性は広がります。
「これだ!」という資格があったら、即行動を起こしましょう。