ストレスで頭がおかしくなりそうです。経理に向いていないのかも・・・。
「経理はやめとけ」って本当?
この記事ではこんな疑問を解決します。
最初はちょっとつらいですが、慣れると良いことだらけなので、この記事を読ん乗り越えましょう!
- 経理に苦手意識を持ってしまう理由
- 経理が嫌いにならない解決策
- 経理が得意になると得られるメリット
- 簿記2級満点合格
- 経理未経験で会計事務所勤務
- その後、一般企業に経理で就職(年収UP)
- 副業開始(月6桁達成!)
- 30代からでも年収アップする情報を発信中
「経理は頭がおかしくなる」と言われる7の理由
経理でのお仕事がまだ慣れていない方は、いろいろな場面で行き詰り、ストレスを感じているようです。
そこで、本章では、「経理は頭がおかしくなる」と言われる理由をわかりやすく実例をあげながら解説していきます。
1つ1つ見ていきましょう。
理由①
細かいチェック作業ばかり
経理の仕事は、請求書発行や売上の入金チェック、PCやコピー機などの固定資産管理、お給料計算や外注や仕入先への支払いなどなど、多岐に渡ります。
皆さんが良く見る「損益計算書」や「貸借対照表」は、1つ1つの仕訳やデータを1つ残らず集約したデータの集大成です。
経理はそのデータ入力とチェックで「毎日、数字とにらめっこ」と言う状態が続くこともあります。
時には、データが合っておらず、どこが違うのかを探すことになり、発狂したくなることもしばしば・・・。
ただ、経理の数字合わせは、たった1つの答えを導くだけなので、経験すればするほど答えがすぐに見つかるんです。
先輩に相談すると間違いをすぐに見つけてもらえることが多いのはそういうことなんですね。
慣れてくると、作業がどんどん早くなるので焦らず取り組みましょう。
理由②
ルーティーンや暗黙のルールが多い
人によってやり方を変えてしまえば、データが抜け落ちたり、重複してしまう可能性があります。
その為、経理はミスを防ぐためにも行動をルーティン化します。
その為、発想力が高い人や、より効率的な仕事ができる人からすれば、ルーティン化された仕事では物足りなく感じるでしょう。
煩わしい手順ばかり踏んで「頭がおかしくなる」と嘆きたくなる気分になることも・・・。
ですが、人によってやり方を変えてしまうと重大なミスにつながります。
効率化の提案は、仕事を任せられる立場になったら、いかんなく発揮できるのでそれまでは、ルールに従ってコツコツ作業しましょう。
理由③
できて当たり前
仕事は比較的簡単で、しかもミスが出ないようルーティーン化されているので、「できて当たり前」な雰囲気は常にあります。
とは言え、もちろん、皆さん、ミスも多々あります。
多くのデータ量を処理するのでミスはしょうがない一面もあり、上司もある程度のミスは責めないので安心して下さい。
ただ、完璧にできたとしても、ある種「当たり前」な世界なので、それが評価されることは少なく、作業量が多ければ多いほど、「頭がおかしくなる」と感じる位、疲労感は出てきます。
理由④
スピードも求められる
請求書の金額が違えば、お客様に迷惑がかかります。お給料計算が違えば、従業員に迷惑が・・・。
決算書が違えば株主や税務署へ間違った報告をしてしまうため、経理は正確な処理が求められます。
正確に処理しようとするあまり、慎重になりすぎて時間をかければ処理が終わりません。
その為、「正確性」と「スピード」と相反する作業を求められ、作業量が多いと、「頭がおかしくなる」事態になることもあります。
理由⑤
絶対に延期できない期日がある
経理には、
- 税務申告
- 経費の支払い
- 従業員のお給料の支払い
など、どれも延期できない期日があり、締め切り前は忙しくなります。
会社によっては、夜遅くまで残業が必要になったり、職場雰囲気が殺気だったりすることも・・・。
毎年(会社によっては毎月)大変な時期がありますが、それ以外は意外とのんびりした雰囲気になるところが多いですよ。
理由⑥
専門用語が多い
経理は、簿記と税金の知識を活用して処理します。
簿記と税金の知識がないと「みんな何を言っているかわからず、頭がおかしくなる」となってしまいます。
ただ、簿記の知識は、ちょっと勉強するとすぐに理解できるようになるので安心して下さい。
理由⑦
他部署から評価されない
経理は管理部門のため、製造部門や営業部門と違い、会社にとっては「お金を稼がない」部署になります。
その為、どうしても軽るんじられる傾向が・・・。
どこの部署も、どうしても「売上」に関することが優先され、経理からの依頼は後回しになります。
処理に必要な不足資料を営業部門に依頼しても、営業部門の中ではお金が発生しない依頼の優先順位は低く、どんどん後回しにされます。
ところが、経理としては締め切りが伸ばせないので、一刻も早く不足資料が欲しい。
他部署との優先順位の相違がなかなか埋まることはなイライラがつのります。
経理にはメリットがたくさん!
やっぱり、経理って最悪ですね・・・。
実は、経理はメリットがたくさんあるんです。
1つ1つ見ていきましょう。
経理のメリット①
ノルマがない
経理は営業のようにノルマがありません。
私も営業を少し経験しましたが、ノルマほどストレスを感じたことはありませんでした。
経理のメリット②
社外対応が楽
経理は社内での対応が主になります。
営業のように社外の「お客様」対応がないため、楽と言えるでしょう。
経理が社外対応するときは、自分自身が「お客様」の立場がほとんどです。(例:会計システム導入時の対応など)
ノルマがなく、お客様対応がない部署なので、ブランクがある人でも取り組みやすい部署になります。
経理のメリット③
スケジュールが立てやすい
経理には絶対に延ばせない締め切りがありますが、それも年1回、もしくは月1回と、毎日が期限に追われている部署ではありません。
残業があるのも毎月、月末月初とか、決算時期など、決まっていて、それ以外は忙しくないことがほとんどです。
経理のメリット④
会計知識が身に付く
経理で働くと、必然的に会計(簿記)知識が身に付きます。
会計知識は、営業や製造などと違い、日常生活にもとても役に立つものになります。
例えば、
- 家計の状況をきちんと理解する
- 株取引などで会社の状況をきちんと把握する
- 事業を始めるときに簿記の知識が役に立つ
など、身近なところで会計(簿記)知識があるのとないのとでは、結果が大きく変わってきます。
転職にも会計知識は大きな武器になります。
経理のメリット⑤
テレワークに向いている
最近は経理もDX化が進んでおり、テレワークでも仕事がしやすい環境になりました。
ひと昔前までは、経理がレシートや請求書などの膨大な紙の証憑を見て仕訳し、会計データを作っていた為、どうしても出社する必要がありました。
近年ではそれらをデジタル化して、自宅でそれを確認して入力することもできるようになりました。
もっと、進んでいる大会社などは、各部署で入力したデータや写真をとったレシートを会計ソフトが自動で仕訳してくれるシステムになっており、経理は「仕訳があっているか」、「経費となるものなのか」など、画面でチェックするだけと便利になりました。
画面でチェックするだけなので、自宅での作業でも十分対応でき、経理のテレワークの求人も増えてきました。
経理のメリット⑥
転職しやすい
システムエンジニアや製造部門は技術の発展が早く、ちょっと現場を離れるとついていけなくなります。
営業は年齢を重ねれば体力がなくなり、加えて新しい商品を覚えるのが大変になってきます。
一方で、経理(会計)の知識は普遍(大きくは変わらない)なので、ブランクがあったり、40代を超えても転職しやすくなります。
もちろん、税法など法律の法律は変わりますが、必要であれば変わったところだけちょっと勉強すれば、すぐに身に付きます。
【頭がおかしくならないために】経理のストレスを減らすたった3つの対処法
経理のストレスを感じない方法ってあるんですか?
実は、簡単な方法があるんです。
1つ1つ見ていきましょう。
対処法①
簿記の知識を付ける
知らない用語へのストレスは、簿記の知識を付けることで解決できます。
簿記の知識を身に付ける方法は、
- 簿記資格を取る
- 簿記を意識して日常生活を送る
があります。
簿記資格を取る
経理で働く以上は簿記2級まで取得することを目指しましょう。
すぐには取得できないと思うので、それまでは、
ことを実践するだけで、1ヶ月で20用語も覚えることができます。
覚えるのも「暗記」と言うよりは、「調べてみる」とか「YouTubeを見てみる」など、勉強というよりも普段の生活でわかならいことを検索している感覚ですると苦痛を感じず、身に付くでしょう。
かなりの力が付きますよ。
働きながら簿記資格を取るなら、学習計画が立てやすく、修正もしやすい、ユーキャンがおすすめです。
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簿記3級を取得していなければ、できれば、簿記3級から取得しましょう。
「3級」を飛ばして「2級」から受験してはだめですか?
簿記2級は3級の知識が重要になり、3級でしっかり学ばないと、資格取得が難しい(時間がかかり)ます。
ユーキャンでは、「簿記3級・2級パック」があるので、簿記の力を付けたいのであれば、簿記3級(基礎)からきちんと学びましょう。
簿記を意識して日常生活を送る
簿記は日常生活にも密接にかかわっています。
いつもつけている家計簿も簿記と関係ありますよね?
その通り!家計簿は簿記を使ってますね。
通常の家計簿では、使ったものだけ(日用品など)記載しているので「単式簿記」。
あまりないと思いますが、車などの固定資産の償却費を記載していたら「複式簿記」です。
企業は複式簿記を使っているので、家計簿も複式簿記を使ってみると、日常生活でも簿記を意識することができます。
対処法②
ゲーム感覚で攻略する
経理は単純作業が多く、何も考えずに大量に処理していると頭がおかしくなります。
そこで、例えば「1ヶ月分ごと」とか「部門ごと」などのようにタスクを細かく分け、1つのタスクが終わったら、ゲームの「completeでレベルアップ!」という思考を持つといいでしょう。
タスクの書き出し→終わったら塗りつぶす
を繰り返し、すべて塗りつぶしたときの達成感を味わえば、また、次の仕事に気持ちよく立ち向かうことができます。
こうすることで、
- 達成感が得られる
- ミスを防げる
- 進捗状況が可視化できる
と、メリットだらけです。
対処法③
できない(解決しない)ことはひとまず置いて、できることをやる
経理で「頭がおかしくなる」状態に陥っているときは、集中しすぎて、視野が狭くなってしまっているときです。
経理はパズルのようなもので、答えは1つしかなく、正解ががっちりはまる仕事です。
「1から順番に」と言うよりは「できることからやる」姿勢の方がうまくいきます。
ベテランになると「何がすぐにできるか」がわかるようになり、結果、仕事が早くなります。
まじめな人ほど、1から処理したがりますが、「何ができるか」を意識して取り組むと、仕事も進み、ストレスが軽減されます。
「何ができるか」を意識すると実力も付きますよ。
経理に向いている人・向いていない人
そもそも経理って向き不向きはありますか?
経理は、「企画」や「営業」のように、向き不向きははっきりしていませんが、それでもやっぱり向いていない人もいます。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
1日中パソコン仕事が苦痛にならない人 数字に抵抗がない人 知識を吸収することにどん欲な人 細かい作業が苦痛にならない人 | デスクワークが嫌いな人 雑な人 和気あいあいと仕事がしたい人 クリエイティブな仕事がしたい人 |
1つでも当てはまったらダメだということではなく、全体的にどちらの傾向があるかどうかで判断するといいでしょう。
ちなみに、私は雑で、細かい作業が嫌いですが、数字に抵抗がなく、簿記が好きなので続けられていると思います。
「頑張ったけど、やっぱり経理は頭がおかしくなる」とストレスが最高潮になってしまったら・・・
経理は慣れると、仕事の幅がどんどん大きくなり、楽しくなります。
日常生活に活用でき、転職に優位になる知識も増え、「使える」キャリアを身に付けることもできます。
できれば、その境地に立つまでは頑張ってもらいたいですが、「どうしてももう限界!」と言うこともあります。
その場合は、上司と相談し、他に仕事がないか、または、「異動願い」を出して部署を変えてもらいましょう。
それらもできない、もしくはもう限界突破してダメだと思い詰めているなら、転職も視野に入れるといいでしょう。
転職をする場合は、まずは求人チェックなどの調査をしてから、「経理をやめる」判断をした方が無難です。
年齢にもよりますが、求人が少なすぎて、「今のまましばらく頑張った方がいい」ことも多いのが現状です。
「経理は頭がおかしくなる」についてよくある質問
本章では、経理の悩み事でよくある質問に回答していきます。
- 経理で1人前になるには何年くらいかかりますか?
-
3年~5年で1人前になれます。
転職業界でベテランと言われる域に達するのは5年と思っていいでしょう。
ただし、会計事務所勤務経験があると、3年位でもベテランと評価されることがあります。
- 経理職は何年で慣れますか?
-
早い人で1年、遅くても3年で慣れます。
経理には月1回や年1回の処理があり、月1回の処理は1年で慣れますが、年1回の処理は3回くらい経験するとベテランとしてのキャリアが付くでしょう。
- 経理は頭が悪い人には向いていませんか?
-
経理は頭の良し悪しよりも、「細かい作業ができるか」「決まったパターンを守れるか」「知識を得るのが好きか」が重要です。
私は頭のいい方ではないですが、経理をやってみるとおもしろくなり、どんどん、吸収しました。
要は、「好きになれるかどうか」です。
医者になるとか弁護士になるというのは違うので、興味があれば挑戦してみましょう。
まとめ:経理は頭がおかしくなるのは最初だけ|焦らず、知識を1つ1つ理解し、まずは慣れることからはじめよう!
経理で頭がおかしくなるほど大変なのは、さまざまな要因がありました。
最初は大変ですが、経理には他の部署にはない魅力が多いとも言えます。
「経理で頭がいたくなる」くらい感じるストレス解消法はたった3つ!
もちろん、すぐには解決できませんが、挑戦できるうちは挑戦してみましょう。
乗り越えた先には、自由に働ける環境を手に入れることができます!
ただし、耐え難い職場環境のところもあるでしょう。
そういう場合は、経理が嫌いになる前に配置転換か転職をおすすめします。
自分が「経理」が嫌なのか「職場環境」が嫌なのか、冷静に見極め、次のステップに踏み出すといいでしょう!