「調剤薬局事務」に興味がありますが、周りであまりやっている人がいなく、実際どうなのか知りたいです。
そうですよね。
私も実際のところはあまりわかっておらず・・・。
なので、調剤薬局事務経験者に体験談を寄稿いただきました。
- 調剤薬局事務の仕事内容
- 体験談
- 大変だったこと
- やりがいを感じたこと
- おすすめしたい人
特にネット検索だけではわからない「体験談」が読み応えあります。
小林
です
- 調剤薬局に2016年から2021年まで勤務
- 勤務先は、会社内の店舗のほか、色んな特色の薬局を6箇所ほどあり
調剤薬局事務は、
- 困っている人の役に立ちたい
- 社会の役に立ちたい
と思っているならおすすめです。
その他、「注射などするのは怖いけど医療業界で働いてみたい」方にもおすすめ。
患者様ともコミュニケーションがとれますし、役に立てるのでやりがいもあります。
こどもが好きな方は小児科の近くの薬局に勤める楽しいかもしれません。
資格取得に関しては、ヤル気があれば、1ヶ月あれば全範囲学べますし、ゆっくり勉強したとしても半年もかからないと思います。
試験も持ち込みOKなので、点を取る仕組みやどこに何が書いてあるかを覚えておけば安心ですね!
資格を取るのも医療事務より簡単ですし、覚えることも少ないです。
また、「調剤薬局はコンビニの数ほどある」ともいわれており、求人の募集も結構あるので、自宅から近所でも探しやすいです。
「近くで働きたいなぁ」って方は近所の薬局に求人のポスターが貼ってないか探してみてください!結構はっていたりしますよ。
あとはメインの事務にはなれないかもしれませんが、メインの事務さんの補助でもいいかな!と思っている場合は短時間のパートで働くこともできるので、ママさんにもおすすめです。
簡単な作業を任されると思います。
私の働いていたところでは、ママさんもたくさん働いていました。
ちょっとした作業で手伝って欲しいところをお願いしていたので、急な休みや夏休みだけ休むなどもできていました。
一方、がっつり役に立ちたい方には少し物足りないかも知れませんが、お子さんの手が離れた時スムーズに正社員になることもできるかもしれませんね。
調剤薬局事務は、事務ですがパソコンに向き合ってばかりの作業ではありません。
むしろ立って動き回っていることが多いです。
基本的な事務作業もありますし(掃除から日用品の発注、日報作成やレジ締め、薬代が月一払いの人に請求書を作るなど)、調剤薬局の専門的な事務作業もあります。
さらに、薬剤師さんの補助もあるので、薬の準備をしたり、薬の発注や処方せんをまとめたり、介護施設などに薬を車で運転して配達したり、想像以上に色んな仕事をすることになります。
薬の準備は、処方箋をいただいたら、事務が棚から集めることもあります。(薬剤師さんが集めることも)
最後は薬剤師さんにチェックしてもらいます。
正確に早く集めることが求められます。患者さんが待っていますからね。
場合によっては、事前に準備することもあります。
一包化を手伝うことがある薬局もありますが、よほど人が足りてないところとかなので、ほとんど無いと思います。
処方せんをまとめるのは、すべての処方せんに判子を押したり、疑義照会を書いたり、パソコンに入力した内容が間違えてないか確認したりします。
生活保護などの公費の処方せんは請求場所が違うので別に分けたりもします。
月初にはレセプトを送らないといけなかったり、月末は締めがあったりするので、月末から月初は少し忙しいです。
介護施設にいる患者さんの薬を配達する薬局もあります。
施設に医師が往診に行き、処方せんを出すので、その薬を作って持っていきます。
配達に行って施設に渡すだけのところもありますが、患者様ごとに日付順にセットしてあげるところもあります。
毎週か2週間に1回行くことが多いです。
風邪をひいて熱が急に出たりすることもあるので、その時は急いで配達に行くこともあります。
なので、普通免許必須の薬局もあります。
想像以上に立ち仕事が多いので、絶対事務で座って作業したい人には向いていないかもしれません。
思っている以上に体力がいります。繁忙期の忙しい時は結構疲れます。
逆に、中で座ってずっと作業は嫌だなぁ、という方は配達することが気分転換になるので、そういう方は「薬の配達あり」の求人を受けることをオススメします。
1日に何件も配達に行くと時間が早く感じ、あっという間に仕事が終わった気分になりますよ!
患者さんや薬剤師さんなどとしっかりコミュニケーションをとって仕事をしないとミスにつながるので、コミュニケーション能力も必要です。
電話対応もあるので、一般常識や接遇などもあると有利です。
私が最初大変だったことは、薬を集めることが、全く分からないので大変でした。
薬がどこに置いてあるか、薬の名前や、一般名を見て先発品、後発品の名前が分かるかなど分からないことだらけでした。
専門用語も多く、電話も聞き取りづらかったり最初は不安でした。
ですが、毎日やっているうちに誰でも覚えられることなので安心してくださいね!
私は早く役に立ちたかったので、メモをたくさん取って家で復習したり、最初のうちは結構勉強しました。
大体のことは毎日忙しく働いていくうちにできるようになるので、(最初は分からないことだらけで疲れちゃいますが)挫けずに頑張って欲しいです。
点数の取り方など基本的なことは覚えているといいです。
パソコンが大体のことを自動でやってくれますが、ミスに気づきやすくなります。
点数や加点は定期的に変わったりするので、その度に会社で勉強会があるところもあります。
また、近くの病院が日曜日の当番医であった場合、薬局も開局しないといけないので、1年に1回ほど日曜日出勤する場合もあります。
私の会社は別で手当が出ていました!
また、冬は風邪やインフルエンザが流行るのでとても忙しいです。
近くの病院が終わるまで閉めることができないので患者さんが多い時期は残業が続くこともあります。
それが嫌だなと思う方は、近くの病院が眼科などがいいかなと思います。
ただし、求人などが少ないかもしれません。
求人の際に、その薬局の近くの病院はどんな病院かなど調べて応募するのもいいかもしれませんね。
また、薬局の規模も見たほうがいいです。
少人数でアットホームな雰囲気で働きたい方は小さめの薬局を、大人数で働きたい方は大きめの薬局を探すといいです。
年に一度、棚卸しもあります。
これは閉局している時間に半日かけて薬局にいる人全員でします。
これもいつも働いている時間以外で仕事をすることになります。
慣れるまで本当に大変なことも多いですが、人の役に立つ実感もあり、やりがいはあるので目指してみたい方はまずは資格を取ってみて欲しいです。
資格を取らなくてもさっそく働けるところもたくさんあるので、この記事を見て出来そう!働いてみたいなと思った方は面接だけでも行くのもいいかなと思います。
女性の多い職場で働きやすいので、気になる方はぜひ挑戦してみてくださいね!